芸能界でひときわ透明感を放ち、存在感を増してきた佐久間由衣さん。
「モデル出身の女優って、正直よくいるよね」と思っていませんか?
でも、彼女の歩んできた道のりを知ると、その印象がきっと変わります。
ギャルだった高校時代、文学に目覚めた転機、そして演技にかけた挑戦の日々。
さらに、綾野剛さんとの結婚・出産を経てなお、女優として輝きを増している今の姿も――。
この記事では、佐久間由衣さんの経歴を「一人の女性の物語」として丁寧に紐解きます。
作品だけでなく、背景にある“人となり”を知りたい方にこそ、読んでほしい内容です。
注目の女優・佐久間由衣とは?今さら聞けないプロフィール
- 名前:佐久間 由衣(さくま ゆい)
- 生年月日:1995年3月10日
- 年齢:30歳(2025年10月現在)
- 出身地:神奈川県横須賀市
- 身長:170cm
- 血液型:O型
独特な存在感とナチュラルな美しさで人気を集めている佐久間由衣さん。
モデルから女優へと着実にキャリアを重ね、今ではドラマや映画に欠かせない存在となっています。
その一方で、意外な一面や等身大の素顔も多くの人の共感を呼んでいるんですよね。
モデルから女優へ、キャリアの始まりと転機
佐久間由衣さんが芸能界入りを果たしたのは、2013年のこと。
当時18歳で、「ViVi」の専属モデルオーディションに応募し、なんと約4,000人の中からグランプリに選ばれました。
一緒にグランプリを獲得したのは福田恵里さん。2人で並んだ写真は今見ても初々しさがあって印象的です。
実はこのオーディション、友人の勧めで応募したそうで、自分自身は「まさか選ばれるなんて」と思っていたんだとか。
ちょっと控えめなところも、彼女の魅力かもしれませんね。
その翌年、2014年には映画『人狼ゲーム ビーストサイド』で女優デビュー。
さらに、同年のコカ・コーラのCM「2014FIFAワールドカップキャンペーン」にも起用されるなど、早くも注目を集めました。
でも、本人は最初から「女優を目指していた」わけではなかったんです。
映画やお芝居が好きだったものの、自分から踏み出す勇気が持てなかった、と後に語っています。
そんな彼女の転機は、2015年にやってきます。
深夜ドラマ『トランジットガールズ』で主演に抜てき。
この作品はW主演で、相手役は伊藤沙莉さん。ガールズラブを描いたストーリーが話題を呼びました。
初主演にして、センシティブな役柄。
プレッシャーも大きかったはずですが、それを自然体で演じきった佐久間さんには、芯の強さを感じさせられます。
この時から、ただの“モデル出身女優”というイメージを超え、表現者としての道を歩み始めたんでしょうね。
幼少期からの人柄と家庭環境が育んだ芯の強さ
佐久間由衣さんの芯の強さは、子ども時代の体験や家族との関係からゆっくりと形づくられてきました。
元気いっぱいな性格と、ちょっと不器用だけど真っすぐな心。
その根っこには、小さな頃から大切にしてきた感性や家族との絆があったんですよね。
音楽と文学に囲まれた少女時代
佐久間由衣さんが育ったのは、神奈川県横須賀市。
地元の公立小学校「横須賀市立大矢部小学校」に通っていた頃から、好奇心旺盛で感受性豊かな子だったそうです。
年末年始には、家族全員で夜明け前に車に乗り込み、旅行へ出かけるのが毎年の恒例行事。
まだ暗いうちに起きて、弟さんと妹さんが眠る横で、助手席に座った由衣さんはお気に入りのMDで音楽を流していたんだとか。
そんな情景だけで、どこか映画のワンシーンみたいな雰囲気を感じますよね。
子どもの頃から“表現すること”が好きで、将来の夢はなんと漫画家。
それもそのはず、小学生の頃から宮沢賢治さんや谷川俊太郎さんの詩を読みふける、ちょっと早熟な文学少女でした。
一方で、好奇心が勝ちすぎて「そっち行ったら落ちるよ!」と言われたのに、わざわざ落ちてしまうような冒険心もあって…。
そんなエピソードには、彼女らしい“まっすぐさ”が詰まっていますね。
ちなみに、小学生の頃は福山雅治さんの大ファンで、テレビで見るたびにうっとりしていたそうです。
お茶碗3杯のご飯を平らげるほどの食欲もあって、体力もしっかりあったみたいです。
音楽と文学と、たっぷりのご飯。
そんな日々が、佐久間さんの“自然体”な魅力を育ててくれたのかもしれませんね。
妹・佐久間彩由との姉妹関係も話題に

佐久間由衣さんは3人きょうだいの長女で、家族構成は両親と妹さん、弟さんの5人家族。
とくに妹の佐久間彩由(さくまあゆ)さんとは、見た目の雰囲気も似ていて「美人姉妹」としても注目されています。
彩由さんも芸能活動をしていて、モデルとしての経験があるんですよね。
姉妹で同じ道を歩いていることから、「仲が良さそう」「家ではどんな話してるんだろう?」と気になるファンも多いんです。
とはいえ、由衣さんが表に出るようになったのは高校卒業後から。
妹さんとの年齢差もあるので、小さい頃はお姉ちゃんらしく世話焼きだったのかもしれません。
一人暮らしを始めた後も、佐久間さんは「家族は一番大事」と語っていて、特に妹さんや弟さんへの想いが感じられる発言もチラホラ。
有名になっても変わらない“家族第一”なスタンスが、彼女の温かさを物語っているようで、好感が持てますよね。
そう考えると、佐久間由衣さんの芯の強さって、もしかしたら“守りたい人がいる”という気持ちから生まれているのかもしれません。
学生時代の素顔:ギャル期と文学少女のギャップ

バスケに汗を流していた中学時代から一転、ギャル風ファッションに身を包んだ高校生活。
でもその裏側には、太宰治に心を打たれた一人の“文学少女”の姿がありました。
そんな佐久間由衣さんの高校時代を見ていきましょう。
バスケ少女が高校で“ギャル化”した理由
佐久間由衣さんは、地元・横須賀市立大矢部中学校のバスケットボール部に所属していました。
長身を活かして、チームの主力として活躍していたそうです。
さらには期間限定で駅伝部にも所属していたほど、体力も根性もバッチリ。
走るシーンのあるドラマ『ひよっこ』では、
「バスケと駅伝で鍛えた走りを見てください」
と語っていたのが印象的ですね。
そんな“スポーツ女子”だった中学時代とは対照的に、進学先の神奈川県立金沢総合高校では、なんとギャルに変身。
アルバイトを始めて、放課後はカラオケや友だちとの時間に夢中になる毎日。
髪は明るく染めて、メイクもバッチリ。まさに“高校生らしい青春”を楽しんでいたようです。
「中学で部活をやり切ったから、高校では違うことをしたくなった」
そんな気持ちもあったのかもしれません。
でも、見た目を派手にしていたとはいえ、どこか心の奥には“本当の自分”を探すような繊細さもあったんでしょうね。
太宰治との出会いが変えた価値観
そんな高校生活の中で、佐久間由衣さんが出会ったのが――太宰治でした。
ある日、ふと手に取った彼の小説に心を奪われ、「もういいかな」と思ったそうです。
そこから徐々に髪を黒く戻し、メイクもナチュラルに。
どこか“演じていた自分”から、本来の自分へと戻っていくような感覚だったのかもしれません。
「ギャルだった頃も楽しかったけれど、何かが違った」
そんなふうに思い始めた高校2年生のとき、内面と向き合う時間が増えていったそうです。
今でも読書は大好きで、インタビューでも「本がくれる世界観に救われることが多い」と話していました。
派手な姿の裏に、深くてまっすぐな想いを抱えていた彼女らしいエピソードですよね。
こうした経験が、後の女優としての表現力につながっているのは間違いないでしょうね。
モデルデビューと女優業:ブレイク前夜の挑戦

どこかミステリアスで、でも素顔はまっすぐな女の子。
佐久間由衣さんの“ブレイク前夜”には、不安と期待が入り混じったリアルな挑戦の日々がありました。
きっかけは小さな一歩。でも、それが未来を大きく変えていったんですよね。
ViViグランプリ受賞と芸能界入りの裏側
2013年、佐久間由衣さんは「ViVi専属モデルオーディション」に応募し、見事グランプリを受賞します。
このオーディション、実は約4,000人もの応募者の中から選ばれる超狭き門。
同時受賞者は福田恵里さんで、2人で並んだビジュアルは今でも伝説的です。
ただ、応募のきっかけは「友達にすすめられてなんとなく」だったそうで。
彼女自身は、「自分がモデルになるなんて、想像もしていなかった」とインタビューで語っています。
こういう“自然体”なところがまた、彼女らしいですよね。
グランプリを受賞したその年、佐久間さんは芸能事務所「プラチナムプロダクション」に所属。
当初は不安も大きかったそうですが、「映画が好き」という気持ちを信じて、一歩ずつ進んでいくことにしたんだとか。
ちなみに当時、初めての一人暮らしを始めた場所は、都内ではなく神奈川県の武蔵小杉。
「東京に染まりたくなかった」と語るその言葉には、彼女の“らしさ”がにじみ出ていますよね。
トランジットガールズから朝ドラへ
2014年には映画『人狼ゲーム ビーストサイド』で女優デビューを果たし、さらにコカ・コーラのワールドカップキャンペーンCMにも出演。
ただのモデルでは終わらない、“役者”としてのスタートが静かに始まっていました。
そして2015年、佐久間さんの女優としての大きな転機となったのが、フジテレビ系ドラマ『トランジットガールズ』。
彼女は主演の1人として抜てきされました。
もう1人の主演は伊藤沙莉さん。ふたりの演技が視聴者の心をじわりと揺さぶったのは言うまでもありません。
初主演でいきなり難しい役柄に挑戦するのは、きっとプレッシャーもあったはず。
それでも、彼女は自然な演技で視聴者を引き込んでみせました。
この作品で注目された佐久間さんは、2017年、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』で再び脚光を浴びます。
ヒロイン・有村架純さんの幼なじみ役として出演し、しっかりと存在感を残しました。
この“朝ドラ出演”は、多くの若手女優にとって登竜門のような存在。
その年には、結婚情報誌『ゼクシィ』のCMにも出演し、「この子は誰?」と一気に話題を集めました。
そうして、モデルから女優へ。
しっかりと足元を見つめながら、自分のペースで歩いてきた佐久間由衣さん。
焦らず、媚びず、でもちゃんと努力してきた姿に、共感する人が多いのもわかりますよね。
結婚、そして現在:進化し続ける佐久間由衣の今

人生の節目となる「結婚」と「母になること」。
女優としてだけでなく、一人の女性として新たなステージに立った佐久間由衣さんは、今、ますます輝きを増しています。
変わっていくものと、変わらない芯の強さ。そのどちらも、彼女らしさなんですよね。
綾野剛との結婚で注目度が再燃
佐久間由衣さんと綾野剛さんが結婚を発表したのは、2023年1月1日のこと。
元旦のサプライズ発表に、日本中のファンが一斉に驚きと祝福の声をあげましたよね。
ふたりが出会ったのは2015年。
共通の知人を通じて知り合い、映画やアウトドアといった趣味を通してゆっくりと距離を縮めていったそうです。
8年間という長い交際期間を経ての結婚。
その間、お互いの仕事を尊重し合いながらも、自然体で過ごす関係性を大切にしてきたとのこと。
「無理しない」「飾らない」――そんな二人のあり方が、今の時代にフィットしている気がしますよね。
そして2024年には、第一子の誕生も発表されました。
「母子ともに健康」と報告されたとき、多くのファンが涙ぐんだのではないでしょうか。
家庭では健康的な生活を送り、由衣さんは自炊で栄養バランスを整え、
綾野さんはお酒の量を減らすなど、家族を思うライフスタイルにシフト。
穏やかな日常の中で、互いを思いやる姿勢が伝わってきます。
結婚を通して、佐久間由衣さんの魅力はさらに深みを増した――そんな声も多いのもうなずけますね。
近年の出演作と、今後の展望
結婚・出産を経ても、佐久間由衣さんの女優としての勢いはまったく衰えていません。
むしろ「今が一番楽しそう」と感じる人も多いはず。
2024年だけでも、映画『キングダム 大将軍の帰還』では再びカイネ役を演じ、
同じく7月公開の『おいハンサム!!』では伊藤里香役でスクリーンに登場しました。
他にも、ドラマ『友情』やNHK朝ドラ『らんまん』など、重厚な役からコミカルな役まで幅広くこなす演技力に拍手が止まりません。
2023年には映画『ちひろさん』『あおいそら』『ゆとりですがなにかINTERNATIONAL』など、話題作への出演が続きました。
特に『君は永遠にそいつらより若い』では主演を務め、東京国際映画祭でも注目を集めましたね。
これだけ幅広い作品に出続けられるのは、彼女の柔らかくて奥行きのある表現力があるからこそ。
子育てと仕事の両立という新たなチャレンジの中でも、無理をせず自分のペースで歩む姿勢がとても好印象です。
今後は、「母」としての経験が演技にどう影響を与えるのか、そこも大きな見どころでしょうね。
もしかしたら、いつか夫婦共演なんていう展開もあるかもしれません。
そのとき、どんな物語を届けてくれるのか――今からとても楽しみです。
まとめ
- モデルからスタートし、女優として確かな存在感を放つまでの軌跡
- 家族との絆や内面の変化が、彼女の表現力に深みをもたらした
- 結婚・出産を経てなお、進化を続ける等身大の“佐久間由衣”が魅力
佐久間由衣さんの人生は、どこか物語のような温かさとリアルさが共存しています。
好奇心に満ちた子ども時代、揺れ動いた学生時代、そして努力でつかんだ女優の道。
そのどれもが、彼女の“いま”につながっているんですよね。
恋も、仕事も、家族も。
どれか一つじゃなくて、全部を大切にしている姿が、とても自然で素敵です。
飾らず、焦らず、でも確かに前へ進んでいく彼女の歩みは、これからもきっと多くの人の心を動かしていくでしょうね。
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